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上諭

日本国憲法の頭につけられている上諭(じょうゆ)。

旧憲法時代の名残りで、重要な国家行為を発表
するにあたり、それが天皇の名による旨が示された
公布文です。

六法を開くと、最初に目に入る位置にあるものの、
法規範としての日本国憲法を構成している部分では
ありませんから、普段はほとんど見ないままです。

これを何気に見たところ、今更ながらの発見が…。

「朕は、日本國民の總意に基いて、新日本建設の礎が、
定まるに至つたことを、深くよろこび、樞密顧問の諮詢
及び帝國憲法第七十三條による帝國議會の議決を經た
帝國憲法の改正を裁可し、ここにこれを公布せしめる。」

我ながら気づくのが遅すぎですけど、「深くよろこび」と
あるのには、少し驚きました。

先の大戦を経て、この日本国憲法が定まったことを
他ならぬ天皇陛下がおよろこびになっていたのかと。

上諭にこのようなご自身の「感想」を入れられることは、
異例のことだと思いますが、そこに国の安寧を希求する
陛下の深い思いが込められているようにも感じます。

現行憲法施行に際し、お詠みになられた和歌にも
およろこびのお気持ちを表されています。

うれしくも国の掟のさだまりて

          あけゆく空のごとくもあるかな


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